2023/02/20

 ウェザーニュースより抜粋

今年も花粉症の流行シーズンを迎えています。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみなど、花粉症の方にとってはとてもつらいものですが、その重さ、ひどさや症状は、人によって千差万別です。適切な治療を受けるためには、自分の重症度と症状をきちんと把握しておくことが重要です。
 

国の指針では無症状から最重症まで5段階

 国は花粉症を含むアレルギー性鼻炎の治療指針として、「鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症―2016年版(改定第8版)」を作成しています。

指針では、1日のくしゃみ発作回数、鼻をかむ回数、鼻閉(鼻づまり)の各症状の程度と、くしゃみ、鼻漏型(鼻水)、鼻閉型、充全型(すべての症状が同程度に現れる)の各病型に分類。それによって花粉症を無症状、軽症、中等症、重症、最重症の5段階に設定しています。

指針による各症状の程度として、くしゃみの発作と鼻汁でみると、ともに1日平均で5~1回が「+」、10~6回が「++」、20~11回が「+++」、21回以上が「++++」となります。

鼻閉ですと、「口呼吸は全くないが鼻閉あり」が「+」、「鼻閉が強く、口呼吸が1日のうち、ときどきあり」が「++」、「鼻閉が非常に強く、口呼吸が1日のうち、かなりの時間あり」が「+++」、「1日中完全につまっている」が「++++」とされています。

これにより、くしゃみの発作と鼻汁がともに「++++」の場合は最重症、ともに「+++」は重症、ともに「++」は中等症、ともに「+」は軽症などの分類がなされます。
どちらかが「++++」の場合は、もう一方がたとえ無症状だったとしても、最重症とみなされます。

 

早めの医師への相談と、日頃からのセルフケアが重要

 厚生労働科学研究が発行している「花粉症の正しい知識と 治療・セルフケア」(大久保公裕・日本医科大学耳鼻咽喉科教授監修)によると、毎年激しい症状がみられる患者には、「初期療法が有効」といいます。

初期療法とは花粉が飛び始めた時季か、症状が少しでも表れた時点で薬物療法を始める治療法で、症状が重症化するのを抑えられます。「ガイドライン」では初期療法として、「第2世代抗ヒスタミン薬」「抗LTs薬」「遊離抑制薬」のいずれかの投与を勧めています。

「抗ヒスタミン薬」はくしゃみや鼻水に効果がありますが、多少の眠気が出るという副作用があります。「抗LTs薬」は鼻閉のほか、鼻水・くしゃみの改善効果もあります。服用を始めてから1週間ほどで効果が現れます。「遊離抑制薬」は点眼薬です。

これらの薬を医師の処方により適切に使い分けることで、患者の5~6割は花粉症の症状がほとんど表れないまま、花粉が飛散する時季を過ごせるといいます。

水や市販の洗浄液で目や鼻を洗うと、症状が緩和されることもありますが、花粉が逆流して体内に戻り、かえって症状の悪化につながる場合もあります。花粉症対策には、とにかく早めに医師に相談することが必要です。

そのうえで、日頃からめがねやマスクの装着、花粉が付着しやすいウールの服は避ける、洗濯物はよくはたくなど、手軽にできる「セルフケア」も心がけましょう。

 

◆スギ花粉の飛散ピークは3月後半にかけて

スギ・ヒノキの飛散ピーク予想

<スギ花粉>
一足早く飛散が始まったエリアではすでに大量飛散になっているところもあり、関東や九州などスギ花粉のピークは3月後半にかけて続く見込みです。北陸や東北では3月に入ってからスギ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。

<ヒノキ花粉>
3月後半になるとスギ花粉の飛散は徐々にピークを越えて、西日本からヒノキ花粉の飛散が増えてきます。

3月下旬から4月中旬にかけて西日本や東日本を中心にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。気温が高めに推移すると予想よりもピークが早まる可能性があるため、ヒノキ花粉に敏感な方はご注意ください。

<シラカバ花粉>
シラカバ花粉が飛散する北海道は、道南・道央ではゴールデンウィーク前後、道北・道東では5月中旬に飛散ピークを迎える予想です。

 

花粉時期の換気方法 時間帯や窓の開け方で花粉流入が4分の1に

2023/02/18 10:58 ウェザーニュースより抜粋

 東京など関東をはじめ、太平洋側から花粉シーズンが到来しています。花粉が飛び交うこれからの時期は、部屋の換気に頭を悩ませますよね。

 厚労省なども新型コロナウイルスやインフルエンザの感染拡大防止のため、換気の重要性を指摘していますが、花粉の流入を少しでも減らすためには、どのような換気が有効でしょうか。

 

早朝がGood、午後は…

花粉の飛散は、風の強さだけでなく、気温の高さとも関係しています。つまり、気温の低い夜遅くから朝にかけてが、花粉飛散の少ない時間帯。深夜の換気は防犯的にもむずかしいので、「朝起きたらまず換気」をこころがけ、早朝におこなうといいでしょう。

なお、気温が上がる12~14時は、1日のうちでもっとも花粉が飛び交う時間帯。この時間帯の換気は、とくに花粉が部屋に流入するおそれがあるので避けたほうが無難といえそうです。

それでは、気温が下がる夕方の換気はどうでしょうか。実は、この時間帯も安心できません。夕方は、上空を舞っていた花粉が地上付近まで落ちてくる時間帯。意外と多くの花粉が飛び交っているのです。

 

窓はどの程度開ければOK?

では、部屋の換気をおこなう際、窓はどの程度開ける必要があるでしょうか。

新鮮な空気を取り込むため、窓を全開にしたいところですが、それではかなりの花粉が室内に入りこんでしまいます。『花粉症環境保健マニュアル』(環境省)によると、「花粉の最盛期に行った実験では3LDKのマンション1戸で、1時間の換気をした場合、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入しました」とのこと。これでは部屋が花粉まみれになってしまいます。

部屋の換気をする際は、窓を全開にする必要はありません。10cm程度開けるだけでも十分効果があります。ただその際も、レースカーテンは忘れずにしめましょう。前述の実験では、窓の開け幅を10cm程度にした上でレースカーテンをすることで、花粉の流入がなんと4分の1に減ったとの結果が出ています。

花粉時期の換気の鉄則

(1)時間帯は早朝がおすすめ
(2)窓の開け幅は10cmほどで
(3)レースカーテンは忘れずに


この3つを守るだけで花粉の流入は激減します。花粉の時期は換気を控えている人もいるかと思いますが、室内衛生のためにも、できるだけ花粉の流入を減らしつつ、毎日の換気を心がけましょう。


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